プロジェクトストーリー

PROJECT
STORY

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ソリューション事業

JR東海グループの
SDGsを担う
東海道新幹線再生アルミ事業

昨今のSDGsの重要性の高まりのなかで、JR東海グループとしてもリサイクル事業への取組は課題でした。様々な検討を重ねたなかで、引退する東海道新幹線の車両のパーツの再利用が、一定のボリュームも確保でき、環境保全にも効果があるのではないかという結論に至りました。

東海道新幹線の車両のボディは主としてアルミで構成されており、このアルミを再生することで様々な用途に活用できるのではないかと考えました。再生アルミはバージンアルミと比較して製造時のCO₂排出量が格段に少ないというメリットも踏まえ、JR東海とも協業して2021年に「東海道新幹線再生アルミ事業」がスタートしました。この事業の担当者のE課長代理の挑戦が始まりました。

新幹線再生アルミプロジェクト始動

東海道新幹線の再生アルミの商品を何にするのか、ビジネスパートナーをどこの会社にするのか、商流のなかで当社をどこに位置づけるのか、採算ベースにのるのか等検討事項は山ほどありました。これまで事務用品や食品の取扱いの経験しかなかった私は、アルミの成分規格や再生アルミのビジネス化のための法律上必要な手続きを猛勉強、疑問点は上司や取引先の担当者にも積極的に聞いて解消しながら、仕事を前に進めていきました。

東海道新幹線再生アルミ事業は個人のお客様を意識した「グッズ」開発から開始しました。最初の商品はネクタイピン、再生アルミを使って東海道新幹線車両のミニチュア版を作り、加工を施してネクタイピンに仕上げるもの。当社の役割は引退した車両ボディのチップを仕入れ、高純度のアルミを抽出する工程を経てメーカーに再生アルミを販売すること、そしてできた製品(ネクタイピン)をECサイトで販売すること。社内外の多くの関係者の協力をいただき販売を開始できたときは感激もひとしおでした。このときに「東海道新幹線再生アルミ」の商標権取得の業務にも携わりました。

次なる展開

個人のお客様向けに、ミズノとタイアップして小学生の軟式用金属バットの開発に取り組みました。金属バットは安全性考慮のためアルミの成分配合に基準があり、当社が提供する東海道新幹線再生アルミをその基準に近づけるため、ミズノや協力会社と連日試行錯誤を重ね、ついに製品化にこぎつけることができました。約1,500本のバットが数日で完売という反響でした。

再生アルミ商品の評価が高まるなかで、JR東海内では東海道新幹線の新製車両のボディに再生アルミを使おうということになり(CAR TO CAR事業)、当社から廃棄車両のボディチップを車両ボディメーカーに販売することになりました。販路拡大が進み、徐々に手ごたえを感じるようになりました。

建材需要も開拓、取引の大幅増加に

世の中の認知が進み、東海道新幹線再生アルミを建材として使いたいというお声かけを数多くいただくようになりました。高級マンションやホテルのアルミサッシ、大都市圏の大型ビル内のルーバーやスパンドレル、大手私鉄主要駅内の内装材等。当社再生アルミチップの供給先は広がり、商売規模を拡大することができました。今では、日本有数の大手デベロッパー会社、大手メーカーとの商談も頻繁にありますが、誠心誠意に取り組むという初心を忘れず日々業務に励んでいます。これはどこにも負けない強みですが、当社の再生アルミ事業は、過去のどの車両で使われたかアルミの出自が明確で、この点が信用を生み、大手企業にも安心感を与えているのかもしれません。

今後に向けて

東海道新幹線の引退車両はいつでも無限に存在するわけではありません。したがって東海道新幹線の再生アルミ量にも自ずと限りがあることになります。そんな問題意識から新幹線以外でも再生アルミ事業をもっと拡大するためにできないかと考えるようになりました。他鉄道会社の引退車両や他業種のアルミも取り込み、より大きなアルミリサイクルの商流を形成していく、そんな目標をもって今後も精力的に取り組んでいきたいと決意を新たにしています。

プロジェクトメンバー

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E.S

2009年入社。
流通営業部で什器販売や消耗品調達、その後食品営業部では食材卸業務などを経験。
建設営業部着任以来、一貫して新幹線再生アルミ事業を担当。

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